仕事でつかうN-VANここががっかり
軽自動車としての大ヒットモデル「N-BOX」から展開される「Nシリーズ」の第5段として2018年7月に発売されたホンダ「N-VAN」
今までにない新しい軽バンとしていいところだらけなんで、がっかりというよりは他車との決定的な違いとでもいいましょうか..
N-VANを選ぶ上で理解しておかないと幸せになれない部分を今回はお話します。
最後まで読んでいただき、納得できればあなたにとってN-VANは軽バンベストバイになると思います。
- カタログスペックからみるN-VANのがっかり点
- 実はがっかりの先にある特徴

- 2019年より軽貨物の仕事にてN-VANを使用
- 4年で走行距離は15万キロ突破
- 軽バン歴は10年、サンバー・エブリィ2台乗継いでN-VANへ
スバル、スズキの軽を8年乗った目で見る”がっかりな点”

荷室長が短い
これは購入前に覚悟しておかないと行けない重要なところで、ボンネットにエンジンがある関係で他の軽バンより鼻が長いのです。
普通の軽バンが荷室長(運転席まで)1800mmはとれる所、N-VANは1510mmしかありません、建材のボード類は1800mmが標準なので助手席を畳んで立てて積む事になります。
ただしN-VANの特徴として、助手席が完全フラットに収納できるので最長で2635mmまでの建具等長物が収納できます。
また荷室が低い分、タイヤハウスがでていてこの間隔が900mmギリなのでパレット積みもできません、これだけは把握しておかないといけませんね。
荷室長 | 荷室高 | 荷室幅 | |
ホンダN-VAN | 1510mm | 1365mm | 1390mm |
スズキエブリィ | 1910mm | 1240mm | 1385mm |
ダイハツハイゼット | 1915mm | 1250mm | 1410mm |

基本サイズが1800mm×900mmの建材など平積みできない物があるということを理解しておきましょう。

回転半径が大きい
最小回転半径がN-VANはメーカー公称値で4.6m、エブリィが4.1mなので転回切返しなどで、思ったより回らないぞ、となりました。
他車から乗り換えた場合ですが、ボンネットの出っ張りも結構あるので取り回しの感覚はかなり違います。
最小回転半径 | |
ホンダN-VAN | 4.6m |
スズキエブリィ | 4.1m |
ダイハツハイゼット | 4.2m |

値段が高い
他社軽バンでは上位グレード以外はオプションとなっている、運転支援システムSENSHINGがN-VANは全クラス標準装備の値段なのでやや高めです。
スズキエブリィ、2WD4ATで1,006,700円
N-VANは同クラスで1,2760,000円から
私のN-VANについての他の記事をご覧いただくとわかりますが、燃費が良いので4年、5年と使用すれば、そのくらいの価格差は吸収できると思います。
各社2WD AT(CVT) | 税込標準価格 |
ホンダN-VAN(タイプG) | 1,276,000円 |
スズキエブリィ(PAリミッテッド) | 1,145,100円 |
ダイハツハイゼット(デラックス) | 1,210,000 円 |
運転席以外のイスが…
フルフラットにするため助手席、後部座席もほぼ板に薄いクッション。乗車すると見た目以上にダイレクトにショックが伝わってきます。
L/Gグレードでは後部座席のヘッドピラーもオプションです。(1個8,000円ほど)
N-VANはお一人様車、といわれる由縁ですね。

ホコリが目立つ
内装は全て黒系で統一されています。他車がグレー系だからなんか締まった感じがしますね。
しかし、ホコリが目立ちます…
傷が目立たないようにビート多様のデザインなんですがこの溝の間も汚れますね。

後部座席の窓が開かない
完全FIXなので後部に座る人はより窮屈さを感じるかもしれません、上位モデルのStyleFunでもチルトする程度です。
ダイハツハイゼットも新型は後部FIX窓なので、軽バンの流れなのかもしれません。

CVT特有の挙動が気になる人は気になるかも…
CTV特徴として構造的に加速時エンジンの回転数と車の加速タイミングが一致しないので、違和感があるかもしれません。
CVTを敬遠される方にはこのフィーリングの違いを嫌がる場合が多いと思います。ギアを入れ替えた時バック時などにレスポンスの遅れを感じる事があります。
350kg最大積載量近く積んだ時の挙動も、悪くなるという事はありませんがフワーッと加速していく感じです。良いのか悪いのかとても乗用車的な感覚。
燃料タンク容量が小さい
2WD車で27L、4WD車になると25Lは正直小さいです…
エブリィは37Lなので、燃費の落ちる夏場などは毎日給油、なんてことにもなります。

2WD車 燃料タンク容量 | |
ホンダN-VAN | 27L |
スズキエブリィ | 37L |
ダイハツハイゼット | 38L |
N-VANがっかりのまとめ
- 特殊な荷室サイズ
- 今までにないデザインの室内
- 早めの給油を!燃料タンクは小さめ
一年近く業務使用してみて感じた”今までと違うな”と感じた部分を並べてみました。
当然のことながらこれで仕事にてトラブルになった事例は一度もありませんし、前エントリーであげたメリットの方が自分にとっては大きいです。
N-VAN選びの参考になりましたでしょうか、他にもN-VANに関する各レビューあります、検索では特に”軽バンにCVTはどうなの?”という記事への反響が大きいです、ぜひご覧ください。
[この記事は2020年6月に公開した記事を再編集しています。]