
軽貨物を開業する車は決まったけど、保険金額がものすごく高くなっちゃった!
- 営業用車の保険料の違いとは
- 自家用車から等級が引き継げるのか
- 引き継ぐのに必要な条件とは
- 等級引き継ぎの手順
保険料年間17万円の差が出ます
開業して営業用黒ナンバーを取得すると、自動車保険も業務使用、営業用途に対応した保険に切り替えなければいけません。
自動車保険というとTVCMしてる”通販型”が思い浮かびますが、通販型保険で黒ナンバーはカバーしていません、そもそもの保険の種類が違うのです。
保険というのは加入者と実際の事故の割合で保険料が算出される仕組みなのですが、事業用車は自家用より遥かに使用頻度が多いので事故リスクも全然違うからです。
自家用車は年6万円 営業車は年間34万円
自家用の軽自動車を所有していましたが保険金額は年間6万円でした。最初に同内容の補償で新規黒ナンバー取得で出た見積もりは34万円。開業してうまくいくかも分からないのに大きい出費です。
自家用車の13等級を黒ナンバーの車に引き継げれば年間17万円の保険料になるのです。
- 通販型保険 13等級 年間保険料 6万円
- TAP 6S等級 年間保険料 34万円
- TAP 13等級 年間保険料 17万円
対人対物無制限、自身損害3000万円、車両保険あり
通販型保険は営業用保険に引継げる!
最初はできない、と即答でした
最初に保険の営業さんに相談した時は「できない」という回答でした、現状通販型に加入してて他所の会社ですしね。
この方、家の他の保険の一切をお任せしている営業さんで、お付き合いがあり熱心な方で代理店なのですが大元の会社にも問い合わせしてくれて後日「方法がある」との返事をいただきました。
保険移行の手順
“自家用車”の通販型保険を代理店保険に移動
※以下商品名は自分の場合でお話しします。
自家用車の「大人の自動車保険」を13等級保持のまま、東京海上日動「トータルアシスト」へ移動。
この「トータルアシスト」という商品は営業用車には対応していません。
保険の種別を変更する
「トータルアシスト」を同じ東京海上日動の営業車に対応した「TAP」に保険商品を変更します。登録車両はまだ自家用車のままです。
車両の入れ替え
ここで仕事で使う軽バンの登場です。「TAP」の登録車両を軽バンに入れ替えます、13等級のままです。この時点で用意した軽バンは”黄色ナンバー”である事が条件です。
黒ナンバーの取得して登録変更
軽バンを営業車登録して黒ナンバーにします。そして保険の登録を変更すれば通販型の等級を引き継ぐ作業の完了です。
黒ナンバーをくれる軽自動車検査協会でナンバーの実物をもらいますが、もらった時点から保険の登録変更までは、任意保険無加入状態となるので注意してください。
自分の場合は同日に来てもらい変更しました。
引継ぐのに必要な条件
・引継ぎ元の車
・新規軽バンは最初は黄色ナンバーで登録する事
上記の作業を数日に一度に行ってしまうと、故意に保険料を下げるための行為として(実際そうなんですが…)大元の保険会社に拒否されてしまう事も考えられると言っていました。
自分の場合は「トータルアシスト」加入後に1週間ほど置いています。
自分の場合自家用車は新規購入の軽バンの下取り車となりましたが、ケースによっては引継ぎ後にその車は新たに保険に加入する、という事もできると思います。
営業車と自家用営業用途の混同に注意
実は営業車の通販を扱ってる会社も1社ありますが、臨機応変に動いてくれそうな保険代理店を見つけるほうが良いと思います。
自分も当初はネットで見積もりをみていましたが、紛らわしいのが黒ナンバーの「営業車」と、会社の営業でつかう「営業車」が混同されていて、黄(白)ナンバーの業務使用用途の保険というものにも検索が当たってしまう事です。
結局つきあえる保険屋さん探し

よかった!これで安心して事業を始められるね!
対面販売の保険の場合、切替えの都度来てもらわないといけないし、その辺りも親身に付き合ってくれる保険屋さんを見つけるいい機会かもしれませんよ。
時に保険は通販型も全盛ですが、開業すると相談できる保険のプロがいるということの大事さに気づきました。
[この記事は2020年に公開した記事を再編集しています。]