ぎもん猫
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高速深夜割が変更になるってニュースでやってたけど、どう変わるの?

この記事でわかること
  • 新制度の移行時期
  • 割引制度の計算方法としくみ
  • 今後割引を受けるのに必要となる条件

軽貨物、特にスポット案件を運行するのに一番大きな経費といえば「ガソリン代」と「高速料金」です。東京から名古屋まで5890円も通行料がかかりますが、深夜割引を利用すれば30%引きの4120円で済むので行程を工夫して活用してる方も多いでしょう。
今まではETC搭載車であること、午前0時から午前4時の間にわずかでもかかれば丸々30%割引となりました。

改定は2024年度中予定

上記の東京ー名古屋であれば、例えば午後5時に東京ICから高速に乗り、名古屋ICの手前のPAなりで時間調整をして午前0時1分に名古屋ICを通過すれば全区間30%割引になるのです。
高速道路会社が問題視したのが、上記例のように主にトラックによる時間調整渋滞が起きている場所がることなどを理由に今回の見直し(改定)となりました。

新制度は走った分だけ割引

割引適用時間が22時から翌5時へ

前述しましたが、現行は0時から4時に料金所を通過すれば全区間割引でしたが、割引対象時間が拡大されその中で走った分だけ割引となります。どうやって走った分を把握するのか?ですがETC無線アンテナを高速道路上に増設し、通行記録を取ります。

長距離になるほど割引率が高く

現行一律30%の割引きでしたが、走行800km超える場合は50%の割引になります。ただし添付の図のように200km〜400km走行分は30%割引、600km〜走行分は45%割引と全区間が半額になるわけではありません。前例の東京ー名古屋だと走行314kmなので、30%割引と現行制度と変わらないですね。

かなり複雑化

加えて深夜割対象となった車が1000km超の走行した場合は、対象時間外の走行も最大30%割引
22時間台に高速を降りた車は22時台に走行した分の20%割引

などプレリリースのPDFをよーく読まないとわからない割引がありこれ全部把握して走る人 どれだけいるのだろう?と思います。

これが一番重要な変更点

今まではETC車載器さえついれれば勝手に割引されましたが、「ETCコーポレートカード」を利用しているか「ETCマイレージサービス」に登録利用しているかが必須になります。
いずれもない場合は制度改定後は1円も割引されません。

実は現金割引ではなく後日還元型割引

改定後の割引要件を満たしている場合でも、料金所のETCレーン通過時は”割引なし”満額の料金常時がされます。割引分に関しては後日”還元”という表現になっているので、現金で帰ってくるのではなくてポイント還元などではないのかな、とも思っています。

軽貨物的心配ごと

長距離スポット案件などで高速料金実費清算などの場合、高速料金の利用証明も深夜走行しても改定後は一切割引されない額面となります。
運送会社的には負担増ですよね、もし深夜割引分引いて支払いますよ、という運送会社があった場合ドライバーは改定後の深夜割引はあくまで還元であって現金値引きではないのでその分損する形になってしまいますよね。そんな事がおきない事をいのります。

なかりマニアックな割引システムに成り下がった

わかった猫
わかった猫

改正後も割引が受けられるように、準備しておかないとね!

以上軽貨物視線でまとめてみましたが、割引を受ける要件も含めかなりマニアックな割引システムになってしまう「高速深夜割引」、今までは一般の車でもETCさえついてれば割引されましたが、これでかなりの台数が振り落とされることになり高速道路会社的にも特があるんだろうな、なんて意地悪な見方もしてしまいます。
上記の割引も「5年程度の激変緩和措置」と言っている部分があるので、徐々に深夜割引を縮小していくつもりもあるんだろうなぁ、と感じました。