軽バンのタイヤ交換 やりかたおぼえましょう
タイヤ交換なんて、やったことないぞー
スタッドレスタイヤへの交換、またパンク時のスペアタイヤへの交換処置。教習所でさらっと概要は聞きましたが、実際やる機会はなかなかないですよね。しかしこの仕事長く続けるなら一度はタイヤ交換せざる得ない状況にもあうでしょう。
冬タイヤへの交換などは保管場場所や作業場所の有無など状況は人それぞれなので、車屋さんに任せるのもありでしょう。でも車で商売する以上プロドライバーとして、最低限覚えておきたいですよね。
ベテランの方は「いまさら何言ってんの?」って思われるかもしれませんが、知らない人、こっそり、こっそりと一緒にタイヤ交換のやりかた勉強しましょう。
- 軽バンでの仕事歴10年
- 長距離からウーバーイーツまで幅広く稼働
- 軽貨物のみの売上は年間500万円以上
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アマゾンで全部そろう!タイヤ交換に必要な道具
車をしっかり持ち上げるフロアジャッキ
タイヤを交換時、車体を持ち上げる為に使います。車載品のパンンタグラフジャッキでもできますが、「作業効率」と「安定性」が全然違うので1台持っておく事ををお勧めします。
高価なものだと思っていたのですが意外と安いですね。ジャッキアップポイントにハマる、別売のアダプターは必ずあった方がいい、くらいの必須アイテムです。
適正なタイヤ固定にトルクレンチ
タイヤを固定するホイールナットは、「適正な締め付ける強さ」が決められています。強く締めればいいわけではありません。自分はバイクで力任せに締めて、軸を折った事があります。大変な金額の修理になってしまいます。
根元のダイアルを回す事により、指定の締め付けトルク(締め付け強さ)を指定でき、指定値に達すると「カチリ」と鳴り、指定の締め付け強さでホイールナットを締められます。
締め付けトルクの適正値は、車により異なります。マニュアルに記載されていますので、必ず確認してくだいさい。
ホイールナットを外す時に、トルクレンチを使ってはいけません、車載工具のレンチを使いましょう。繊細な工具なので、使用後は測定値のダイアルも最小に戻して保管します。
意外とだいじ輪止め
タイヤ交換時に作業するタイヤの対角線反対側につけます。地味な道具ですが、作業時の安定感が違います。
配送の仕事で配送センターや現場によっては、輪止め必須の場所もあるので1セット用意する事をオススメします。
放置はダメですタイヤ保管袋
関東なら半年以上は冬タイヤを保管する事になるので、しっかり袋に入れて雨風と直射日光が避けれる場所に保管しましょう。
夏に虫の巣になりかねません、蜂の巣ができちゃったなんて人もいましたよ。専用のストレージケースもありますが、大きいポリ袋でも良いと思います。
春秋のタイヤ履き替えシーズンになると、オートバックスなど量販店で交換道具の特設コーナーなどができますが、アマゾンなどで1度に揃いますし、値段も通販の方が安い事が多いです。
軽バンのタイヤ交換実践
車体を持ち上げる ジャッキアップ
車を平なところに停めます、これ結構重要です。わずかにでも傾斜してるとジャッキを降ろした時に「ぐいっと」車が動いて怖い思いしますよ...
外すタイヤの対角線上のタイヤに輪止めをかけて、ジャッキアップポイントにジャッキをかけ持ち上げます。ジャッキと車体が垂直になるように、タイヤが手で動く程度の必要最低限の高さで十分です。
N-VANの車載ジャッキは荷室サイドに収納されています。スペアタイヤはリアバンパーを外した中にあります。
N-VANのジャッキアップポイントはここ
慣れてる方は別ですが、よく判らない所にジャッキをかけ持ち上げて一度に2輪つづ交換とか考えずに、1輪づつ交換しましょう、大事な車が歪んでしまいます。
作業時に万が一ジャッキが外れたら怖いので、この時点で使わないタイヤをジャッキ近くのボディ下に置いておきます。車載のパンタジャッキなんて足ひっかけたら倒れれて外れますよ。
ジャッキアップポイントはフレームに印があります、取扱説明書のパンク時のタイヤ交換等の項目に書かれています。ホイールナットの締め付けトルクも記載されているので確認しましょう。
タイヤをはずす
ホイールナットを回して外します。車載のボックスレンチで1個目を外したら「次は対角線上」のナットを外していきます、外すときは反時計回りです。
全て外れたらタイヤが外れるのですが、ぐいっとひっぱるとネジ山を痛めてしまうので「車体と平行に」すっとタイヤが抜けるように持ち上げて外しましょう。
外れたらタイヤが接していた面、ハブに異物がついていたら掃除をしておきましょう。
あくまで素人交換なので、知識がないうちは絶対に油等塗布しないように、すぐそばにブレーキもありますからね。ナットもゴミごと締め付けないように掃除しておきましょう。
タイヤのとりつけ
外すときの逆、水平にタイヤを納めハブにタイヤが収まってるのを確認して、ナットを対角線に締めていきます。
ナットを1個つづ締めてくのではなく、まずは手締めでナット4個押さえてから、トルクレンチを指定の締め付けトルクにセットして締めます。
N-VANのタイヤホイール 締め付けトルク | 11.0〜12.0kgf・m |
仮置きしたタイヤを抜いてジャッキをそっと降ろして完了。
これの4回繰り返し簡単でしょ?、終わったら空気圧のチェックも忘れずに。
商用車に多い「鉄ホイール」はホイールナットの摩耗が激しいそうです。外した時に劣化していそうな場合は、無理せず新品に交換しましょう。
N-VANのタイヤホイールナットサイズは「M12×P1.5 ナット径19mm」
実は肝心、タイヤの保管
外したタイヤは次のシーズンにも使えるように保管します。タイヤのゴムは紫外線等で劣化します、ホイールも軽自動車なら鉄製が多いので、しっかり処置しましょう。
自分は水洗いし陰干ししたのちに、タイヤ保管袋に入れ直射日光の射しにくい平らな場所に「ホール面を上」にして保管しています。
あなたにもいつか来る”タイヤ交換”
今回は自宅での夏冬タイヤの交換ローテーションをする事を対象に書きましたが、応急時のタイヤ交換も基本同じです。その際は標準車載のパンタグラフジャッキで行います。
エブリィなら後部座席のシート下、N-VANなら荷室左のタイヤハウス上に工具と共に収納されてます。
まとめ
これでいざという時もあわてないね!
- 道具はアマゾンで全部そろいます!
- 締め付けトルク等は、マニュアルでしっかり確認
- タイヤの保管場所は大事!
今回はプロの整備士にアドバイスをもらい、軽バンのタイヤ交換について解説しました。
タイヤのパンク→スペアに交換できない→運行停止、になっちゃいますからね...信用問題になっちゃいます。
慣れてくればもっと効率の良いやり方もあるかもしれませんが、まずは「自分で安全確実にできる事」ですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。軽貨物・軽自動車について他にも役に立つ記事が多数あります、ぜひご覧ください。
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