ナンバー取得まで、開業に必要な書類作成、実例で完全解説
約款とか料金表とかわからないぞ!
個人事業主として軽貨物の事業をはじめるには、書類を作成して提出する必要があります。許可制なので提出さえしちゃえば開業できます。
基本的に要件を記入していくだけなのですが、「約款を定める」ことや「運賃表の作成」など、どうしたらいいかわかりませんよね?
この記事を見れば、開業に必要な書類をすべてつくるこができます。では始めましょう。
- 軽バンでの仕事歴10年
- 長距離からウーバーイーツまで幅広く稼働
- 軽貨物のみの売上は年間500万円以上
軽貨物開業するには3か所に書類を提出します
- 開業届
- 青色申告申請書
- 貨物軽自動車運送事業経営届出書
- 事業用自動車等連絡書
- 運賃料金設定届出書
- 車検証のコピー
陸運支局にて「事業用自動車等連絡書」をもらい、軽自動車検査協会に提出して「黒ナンバー」がもらえます。
- 事業用自動車等連絡書
- 車検証のコピー
上記リストの「青色」で記された書類を作る必要があり、今回解説します。
Freeeの無料サービスを利用して簡単に書類制作
必要な書類はすべて各省庁の窓口でもらうか、HPよりダウンロードできますが、会計ソフトなどをリリースしている「Freee」のサービスを利用するのがとても簡単です。今回利用するサービスはすべて機能制限なしで無料にて利用できます。
Freeeは個人事業主にとって、他にも役に立つサービスが多くあるので、先に無料登録してアカウントを作っておくのがおすすめですよ。
税務署に提出する開業届の作成
ここからは「開業届」のつくっていきましょう、青色申告の申請書も同時に作成します。最大で65万円の控除を受けれる青色申告は大きな節税になります。また家族に給与を支払うことができて、さらに節税ができるので青色申告をおすすめします。
申請者の情報を記入
「主に仕事をする場所」は軽貨物の場合、「自宅」を選択
「どのような仕事をする予定か」は運送です。
屋号の記入
屋号と事業開始日の記入です。入力しなくても大丈夫です、また確定申告時に変更もできます。
収入については「事業所得」を選択します。
従業員の記入
家族を従業員として登録し、給与を支払い経費にする事ができます。ここで記入しておけば自動で申請書類が作成されます。
軽貨物の事業なら家族の仕事は「経理」が妥当でしょう。
月給はあまり高くしすぎると、税務署に指摘されるので注意です。
青色・白色申告の選択
確定申告の種類を選択します。青色申告は開業時に届を出して選択するのがおすすめです。あとから白色に変更も可能です。
開業届一式完成です
- 開業届
- 青色申告申請書
- 青色専従者届出書
以上の書類ができました。サンプルは個人情報部分は消してあります、押印箇所があるので忘れずに。
これで「開業届」は完成です! 税務署窓口にて提出しましょう。またe-Taxでの送信も可能です。
運輸支局に提出する書類の作成
わからなければ、丸写しでもOKだぞ
ここからは、運輸支局に提出する書類です、「Freee許認可」を利用します。運賃等入力時に決めなければいけない事もありますが、途中で保存しながらつくれますので安心ですね。
「運送業(軽貨物)」を選択します。営業所の数は通常「1」で大丈夫です。
使用する約款の選択
「貨物運送約款」は国交省の定めた標準約款から選択するだけになっています。通常の軽貨物は一番上のチェックを入れるだけです。
営業所と駐車場の情報
営業所と駐車場の情報記入です。個人事業主の場合、営業所は自宅でかまいません。「代表者の住所と同じ」にチェックを入れるだけです。
「営業所の休憩所」も住所に同じでOK。駐車場については質問にそのまま答えていくだけ。
損害賠償能力の記入
事故や荷物の破損など、損害賠償の支払い能力は運送業をするうえで必要な条件です。
車の任意保険、貨物保険に入っていれば「能力あり」となります。
車の情報
軽貨物の仕事で使う車の情報入力です車検証があれば、すべて答えられる内容です。
運賃表の作成
ここからは運賃表を作成します。ここで提出する運賃表通りに実際の営業の運賃決めなくても大丈夫です!
ただ初めて運送に関わる方は、業界の運賃がどのくらいなのか把握するためにも、運賃表を作成するのが良いと思います。
自分は赤帽の運賃表などを参考に作りました。
【参考】赤帽運賃表
この辺りは「運輸局作成見本」でOKです。
書類の保存・印刷
お疲れ様でした!これで記入は全て完了です。PDFでダウンロードできるので、提出用に印刷しましょう。
大事な書類なので、元データの保管もわすれずに!
書類の提出
管轄の陸運支局に書類を提出します
今回作成した書類
- 軽貨物自動車運送事業経営届出書 > 2部
- 運賃料金設定届出書 > 2部
- 貨物軽自動車運送事業運賃料金表 > 2部
- 事業用自動車等連絡書 > 2部
ほかに必要な書類は、車検証原本およびコピー2部、新車の場合発行から9ヶ月以内の完成検査証でもOK
身分証が必要です。ハンコも一応持っていきましょう。
軽自動車検査協会に書類を提出します
- 事業用自動車等連絡書
- 車検証のコピー
黒ナンバープレート取得は、未成年の場合「親権者の同意書」、代理申請の場合「委任状」が必要です。
「黒ナンバー」をくれるのは、軽自動車検査協会です。費用は地域により1,500円〜2,000円必要になります。
今までついてた黄色ナンバーを返納して交換になります。実車で来た場合は、ナンバーが交換できるようにドライバーを持参しましょう。
「横浜ナンバー」の場合は、陸運支局と軽自動車検査協会は同じ敷地内にありますが。
「相模ナンバー」の場合、陸運支局は横浜市、軽自動車検査協会は愛川町にあります。かなり離れてます、事前に調べておきましょう。
以上で完了です
おもったよりカンタンだったぞ
お疲れ様でした、以上で軽貨物の事業をはじめる段取りはほとんどできましたね。
つぎの行動は..
- アマゾンフレックスなどギグワークをやるなら、登録しましょう。
- インボイスの対応も考えなければいけません。
- 会計ソフトの用意をしましょう。
まだまだ考えること、やることありますね!
確定申告にむけて経理ソフトの選び方、アマゾンフレックスの始め方や、インボイスどうしたらいいか、ヒントになる記事が多数あります、ぜひご覧ください。